Cyclists Safety Association

安全について About SAFETY


基本的な安全確保について

警視庁では、乗車人員や車両の安全性について以下のように定めています。

幼児2人同乗用自転車

16歳以上の運転者は、幼児2人を同乗させることができる特別の構造又は装置を有する自転車(幼児2人同乗用自転車)に6歳未満の幼児2人を乗車させることができます。※幼児2人を乗車させた場合、運転者は幼児を背負って運転することはできません。

caution7乗ってはいけない自転車

ノーブレーキ
ピスト自転車と呼ばれている制動装置等保安部(ブレーキ等)を備えていない自転車。主にトラック競技用の自転車で、道路上での使用を目的として販売されている自転車とは異なり、競技用の自転車であることから、競技をする上で不要なブレーキをはじめとする保安部が備えられていません。

check64乗る前に必要な確認事項

ブレーキは前輪及び後輪にかかり、時速10km/hのとき、3メートル以内の距離で停止させることができること。
前照灯は、白色又は淡黄色で、夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有するもの。
反射器材は、夜間、後方100メートルの距離から自動車の前照灯で照らして、その反射光を容易に確認できるもの。

と定められています。
しかし、現実問題はどうでしょう?
ブレーキの有無は安全確保に絶対条件といえますが、競技用自転車はトラック用のピストに限らず、ロードレーサーも競技用自転車であるという認識が重要です。
一般的な自転車とは大きく異なります。フレームの重量が600グラム台の競技用自転車もあり、車両全体でも6キロ台ととても軽量に作られています。
ですが、これはあくまでも競技を前提に製造・販売されている物なので、20キロの自転車とは強度も耐久性も異なります運転者の技量や扱い方で、安全性は一般の自転車とは大きく異なるものなので、利用者はより一層の注意と点検を必要とします

一般的にクロスバイクと呼ばれる物にも、ロードレーサーを一般的なストレートハンドルやライザーハンドルに交換しただけの、ほぼロードレーサーといえる物は多数存在します。競技用であるか否かについて線を引く方法については難しい部分は多々ありますが、利用者が競技車両と同等の認識を持って、安全性についての確認をする必要があります。
マウンテンバイクも原則的に競技用であり、その他と比べて特殊な機能を装備している場合は少なくありません。ロードレーサー等と比較した場合丈夫にできているのは間違いありませんが、機能的なトラブルは発生しやすくなるので、きちんとした点検・整備は必要となります。

そこで最も難しい点について触れたいと思います。
警視庁の定める、ブレーキは前輪及び後輪にかかり、時速10km/hのとき、3メートル以内の距離で停止させることができること。という点についてです。
これは一つの目安であり、時速10km/hのときに、3メートルの停止距離が必要では安全性に問題があります。
ブレーキは一気に効かなくなるものではなく、徐々に効きが悪くなる性質のものです。運転者は効かなくなっていくブレーキに対して順応してしまいます。
それが突然の事態が発生した時に効きが悪くなったブレーキによって第三者や自分自身に危害を加えてしまう結果を招きます。

このような事態を招かないように安全点検を実施し、それでも発生してしまった時に利用者としての責任と義務を果たせるように、安全点検による車両の安全性確保と、万が一の場合に備えた付帯保険を用意して、第三者への損害を最小限に食い止めるための安全点検サービスの普及にCSAは 努めています。

停止するとき、最初に着く足はどちら?

停止するとき、最初に着くはどっちか?
みなさん気にされていますか?実は、安全と深い関係があるのです。
こちらの記事をご参照ください。>>停止するとき、最初に着く足はどちら?

点検・整備

tool36セルフメンテナンス

安全な走行のために、自分でできる最低限のチェックをしましょう。

チェーン

異常:異音(ガチャガチャ、シャラシャラ)がする。伸びている、錆びている。
危険性:走行性能が下がる。チェーンが外れる・切れる可能性がある。
対策
劣化→交換
汚れ・錆び→洗浄と注油
たるみ(チェーンが3㎝以上持ち上がる)→たるみの調整(1~2㎝程度のたるみに調整)
★交換時期の目安
目視で確認:
一般的に平坦舗装路における走行距離は2,500㎞から3,500㎞で寿命。(但し走行状況やチェーンの材質にもよるので距離では判断しにくい)
チェーンリングの前方部分のチェーンをつまんで1cm以上のびて歯先が見えたら交換の時期。
計測器で確認:
チェーンチェッカー(チェーン磨耗指示器又はチェーンゲージともいう)というチェーンのピンなどの磨耗によるチェーンの伸び率を測定する器具で、伸び率が1%を超えるとチェーン交換が望ましい。
※チェーンの伸びにより、スポロケットの歯が削れて尖ってきます。これにより変速が正常にできず、歯飛びをして走行の妨げになります。この時はスポロケットの交換も必要です。

ブレーキ

異常:ブレーキをかけた時にブレーキレバーがハンドルに接触している。
危険性:ブレーキの効きが悪くなっている状態で、事故を起こす可能性が高い。
対策
・ロープの固定距離を短くする。レーバー側の調整アジャスター・バレル、もしくはキャリパー側の調整アジャスター・バレルかロープ固定部分で行う。
・ブレーキシューとリムの隙間を確認する。左右等間隔のこと。隙間は1~3mm、狭いほどブレーキの効きが良くなるが、普段の走行速度や用途に合わせる必要がある。
・ブレーキシューがリムと並行であるか、全面がリムになるべく接触することが一般的だが、ハの字に多少開き固定する。

異常:ブレーキをかけた時に異音がする(ブレーキ鳴き)。
危険性:ブレーキ鳴りは性能低下の警告音。そのままにしておくとブレーキが効かなくなり、事故を起こす可能性が高まる。
対策
リムブレーキの場合
・リムの清掃:台所洗剤、石鹸または洗濯洗剤を水に溶かしてウエス(ぼろきれ)を濡らし、リムを清掃する。汚れのある場合は家庭用の磨き粉でリムを清掃する。
・パッドの異物除去:パッドの溝に異物が入り込んでいないか調べ、取り除く。
・パッドの輝き除去:パッドが輝いている場合は、ヤスリで削り輝きをなくす。
・パッドを平坦にする:パッドが片減りしておれば、ナイフまたはやすりなどを使って平坦にする。
・新品と交換:パッドが磨耗して、残りがあまり無ければ、新品と交換する。
・ボルトの増し締め:シュー固定ボルトおよびブレーキ関連ボルトが緩んでいないか点検する。緩んでいるとその振動で鳴くことがある。
ローラーブレーキの場合
後輪がローラーブレーキの場合は、グリス注入口があるので専用グリスを入れる。(構造上ブレーキをかけた時に熱が発生し頻繁に使用するとグリスが減るため音がなる)
バンドブレーキの場合
ブレーキを握ると下に伸びたレバーが引かれブレーキがかかるしくみだが、その時バンドブレーキは”巻き付く”ように、車輪側についたドラムに引きずられる時に振動が発生し、音が出やすくなる。バンド、ドラムの摩耗、サビなどが原因で、清掃や調整しても鳴り止まない場合は交換する。

タイヤ

異常:タイヤの溝が減っている、なくなっている。タイヤに深いヒビや長さのあるヒビがある。
危険性:ブレーキがききにくい(制動距離が長くなる)。使い込んでタイヤが薄くなると異常にパンクの頻度が高くなる。
対策:交換する。
★交換時期の目安
シティーサイクル:3年で交換。一般的に走行距離が3,000㎞が寿命。
ロードバイク:走行距離が2,000㎞前後。
保管状況や使用状況によるが、ヒビが入ったり、タイヤの溝がなくなったら距離に関係なく交換する。深いヒビ、特に長さのあるヒビは交換が必要。
(紫外線等での劣化もある。体重が重いとタイヤ寿命は短くなる)
タイヤの磨耗でいちばんわかりやすいのは、トレッド厚さ(タイヤのゴムの厚さ)が減って、下の層が見えてくることだが、ここまで使いこむことはまずない。

タイヤ交換と制動距離テスト

シティ車(ママチャリ)のタイヤ交換を行い、タイヤ交換前後での制動距離テストを実施しました。

  • タイヤ交換の手順(リアタイヤ:後輪の場合)test_tire
  • タイヤ交換前と交換後

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交換前のタイヤは、約3年、1日4、5km程度を週に3~4日使用していたものです。
リアタイヤはよりタイヤの溝がほぼなくなるまでにすり減っています。さらに、数か所に長い亀裂が入っています。
このような亀裂が入る前に交換が必要です。
今回交換に使用したチューブとタイヤは以下です。
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  • 制動距離テスト

タイヤ交換前後のブレーキ制動距離の違いをテストしました。

<計測状況>
車両:シティ車(27インチ7速)
ブレーキ:前後ブレーキ同時使用
路面: 勾配11%のアスファルト(約100メートル)
速度:約15km/h
搭乗者:約80㎏
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<テスト結果>
制動距離:タイヤ交換前 5メートル21センチ
タイヤ交換後 3メートル58センチ

タイヤ交換前後で、1メートル63センチの差がでました。

  • タイヤ交換前の映像

  • タイヤ交換後の映像

JISが規定する制動距離(空走距離含まず)は速度25km/hの際、前ブレーキのみで7m以内、後ろブレーキのみで10m以内、前後ブレーキ同時使用時は5.5m以内です。
道路交通法では、10km/hで走行中3メートル以内で必ず停止できるブレーキを前後輪に備えるよう規定されています。
15km/hでこの結果ですので、25km/hの速度であれば、もっと大きな差が生じることは容易に想像できます。
今回のタイヤ交換前のタイヤの状態だと、数値的にも安全な停止ができないと考えられます。
タイヤの状態を頻繁にチェックし、必要に応じた交換をすることがいかに重要か?がご理解いただけると思います。

  • タイヤ交換の工賃目安

通常、一般車(シティ車やママチャリといわれる車種)のタイヤ交換には、各パーツの取り外しを含む作業が伴い、その参考工賃は次の通りです。
※数店舗の価格から平均値を出したもので、あくまでも参考価格とお考えください。
※原則タイヤ交換は、チューブとセットで交換を推奨します。

タイヤ、チューブ交換(工賃のみ)
フロント:1,625 円
リア:2,139 円
タイヤ、チューブ交換(おまかせ部品込)
フロント:3,225 円
リア:3,750 円

交通ルール

自転車の交通ルール

2015年6月1日に改正道路交通法が施行され、自転車による交通違反がより厳しく取り締まられることになりました。
その内容は、14項目設定された危険行為について、3年間に2回以上の取締を受けた場合、自転車運転者講習の受講が義務づけられるというものです(対象は14歳以上)。
<自転車による危険な違法行為>
①信号無視
②通行禁止違反
③歩行者用道路における車両の義務違反(徐行違反)
④通行区分違反
⑤路側帯通行時の歩行者の通行妨害
⑥遮断踏切立入り
⑦交差点安全進行義務違反等
⑧交差点優先車妨害等
⑨環状交差点安全進行義務違反等
⑩指定場所一時不停止等
⑪歩道通行時の通行方法違反
⑫制動装置(ブレーキ)不良自転車運転
⑬酒酔い運転
⑭安全運転義務違反

自転車の交通ルール、通行方法についての詳細は、警視庁のホームページをご参照ください。

 

二輪車について

自転車は前後に車輪がついた二輪車です。原動機付自転車(原チャリ)、オートバイも二輪車です。
日本では、自転車は他の二輪車とは異なるジャンルとして認識される傾向や風潮が根付きましたが、電動アシスト自転車の誕生から普及、社会情勢の変化により、自転車の性能や利用環境は、原動機付自転車やオートバイとより密接に関係してきています。CSAが“二輪車”という表現を用いる理由や歴史的背景や規制等についてはこちらをご参照ください。>>About TWO WHEELS(二輪車について)